夏夜/Izm
浅い呼吸を繰り返して。
生きるのが下手だって。
そんなのはわかってるつもり。
どこかで苦しんでる人がいるって?
そんなのはわかってるんだ。
わかってるんだってば・・・。
頭で、
体で、
ここに生きてるんだって。
そこで生きてるんだって。
「戻りたいよ」
「もう・・・」
「進みたいよ」
「・・・僕も。」
「 」
わかってる。
その音が苦痛だってこと、
絶望の色は黒じゃないんだってこと、
「いつも心の中に君がいる
だから僕は生きてける」
って、前向きな言葉が
こんなにも愛おしく思えたこと。
それが怖いことも、
全部ぜんぶ
心に染み込んで
生きていけたらいいと思うんだ よ。
思うんだ って。
ね。
戻る 編 削 Point(2)