小詩集【流星たちの夜】/千波 一也
 

詩に込めます

そういうふうに
私は散ります

祈りも
はなも
よく似ているの、
です


また
かがやいた、
です





五 エントランス


夜は
かしこい生きものですから
ご注意を

いのちの歴史の
夜の多さが
無数の声を
放つのです


 係のものはございません
 ご注意を

 揃った時計もございません
 ご注意を

 ただし
 問い続けることが
 いのちでございますので
 それだけは
 お忘れに
 なりませぬよう


友の定義は自由です
愛の定義も
夢の定義も
自由です

それゆえどなたも
お連れさまには
ご注意を

夜は
かしこく
待っているのです












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