瑪瑙の島/
るるりら
それは 透明な砂だった
すこし おおきな石は ふたつあわせて叩くと 火花が散った
そんな 透明な砂の上に
あなたの フィンがあった
瑠璃の穴を飛ぶ鳥のように
泳いだ証の あなたのフィンは
わたしには巨大な柩のような深い淵の匂いがする
これまで 観たことのない獲物の不思議を
あなたは 話す
透明な砂の上に座り
透明の重なりのせいで
ここでは だれもが青い人になり
遠い
遠い
遠い淵のような洞察で
隣の人を抱きしめたいと
思うのでした
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