なあおまえ笑ってくれよ僕が何度もおどけるたびに/高梁サトル
た
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「アロウ
きみに恋をしていた
僕の生涯が終わるまで
可笑しいだろう
きみはずっといないのに
アロウ
ぼくは恋をしていた
きみの生涯が終わるまで
可笑しいだろう
ぼくはずっといないというのに」
途中下車した駅のホームで
おまえのことだけ思い出す
僕は果てまで行き着くだろうかと
想うたびに哀しみは降り積もる
なあおまえ、ふがいない
ぼくをわらってくれないか
あきるまで
からかうように
}
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