寝返り/yamadahifumi
 
夜の声の中で

俺が帳を開ける

・・・人々はもう眠っている

もう死んだ者達を想って

神様が風を広げる

「もう誰もいないのだ!」

「もう誰もいなくなったのだ!」

夜中の砂漠の旅人の呟きが

今、東京の電波のステレオを通して聴こえ

俺は呻き声を一つあげて寝返りを打った
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