師匠/salco
来
酸素室に入っていたのを連れ帰った
針を抜いた前肢にバンデージを巻いてもらい
まん丸かった顔は見る影もなく頬骨が突き出ていた
2昼夜、もう腰が立たぬのに
ずるずると前肢でぺしゃんこの体を運び
階段を上がっては
5度も6度もきちんとトイレでした
最後だけ、横臥のままペットシーツの上でした
金ちゃん、会いたいよ
天才ちゃん
パソコンか寝転んでばかりの同居者に
ひと声かけると胃弱の三毛猫は
ダイニングチェアを足がかりにテーブルの
ポットの横で待つ
冬はぬるま湯を飲む
お湯の在り処と注がせる術を知っている
おさかな味の腎臓食には早くも飽き、
スペシ
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