去りゆく空ku-に/御笠川マコト
 
八月の空ku-
夏の終わりの空ku-
あなたの眼の中に
嘘は見えない

八月の空ku-
夏の終わりの空ku-
夜の雨に濡れた
蜘蛛の巣がほら、
朝の陽を受けて
銀色に浮かぶ

来年は
もう少しだけ
穏やかなキモチで
この季節を迎えよう
八月の空ku-
夏の終わりの空ku-
胸のノート閉じても
音は無かった

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