ことしの熱/唐草フウ
 
はてない偶然で
おてがみをくれたとき
トライアングルのような音色がむねに
うちつけて反芻した

涼色のびんせんに
えんぴつで
ことばじゃないことばのられつと
はにかみ・かみみ
 
ああ わたしは
まだふくらみっぱなしです
ぺしゃんこの奥が
もくもく入道雲
たまにゲリラ豪雨


どうかずっとあなたの胸ポケットに
わたしをおいてください
きどあいらくをずっと
上からひょこっと みていて

はだかんぼうのわたしを










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