野いちご/
梅昆布茶
森の小道の野いちご
朝露の髪飾り銀の櫛
草原に寝ころんで草笛を空に流せば
ひばりの駆け上がる雲の高みさえも
見えそうな気がして
遠い日々の
はずんだ夢を
映して
小川のきらめきを
今でも
僕たちは
おぼえているよね
あるいはまた育んできた哀しみを
夜空に反映しながら生きてきた
野いちご
そっと手のひらにつつまれて
明日を夢見て
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