常なる存在/吉岡ペペロ
 
一枚の布きれのような宇宙をイメージした

そこに出来た濃淡は

百億年単位では無常だった

でもその濃淡に

悲しんだり喜んだり嫉妬したりするのだった

でもその濃淡は

怒りに震わせたり感動を与えたりもするのだった

それは明らかになにかのメッセージだ

それは明らかになにかのカラクリだ

<常なる存在>の存在を

ぼくはそれによってイメージしていた





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