花火/吉岡ペペロ
 
土曜日

新神戸駅に着いたぼくを

おおきな花火大会が迎えてくれた

戦争の音が

山と港にこだましている

降り立ったホームに足をとめるのは

ぼくぐらいだった

ビルの合間に電光のようなきらめき

降り立ったホームに足をとめるのは

ぼくぐらいのものだった












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