周年/salco
 
の材料としてのケーススタディ、
モルモットを必要としている
「過ちは繰り返しません」
などと本気でほざいているのが核兵器を持たぬ側の
例えばヒバクシャだけである無残を見ても明らかなように
スポイトには次なる滴下地点が必要なのだ
それが酸鼻を極めるだけの如何に無益な追試であろうとも
腐臭を放つ死体の嵩高と、戦慄の残響時間はほぼ比例するのであり
それだけが「過ち」と「過ち」の間隔を引き延ばし得るのだ
少なくとも数分程度は。

犠牲の山羊は
総意としての忘却あるいは無関心によって埋め立てられ
もはや極東モンゴロイドの古臭いケロイド写真は恐怖に値しない
チェルノブイリのお洩らし
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