来歴/yamadahifumi
俺は神を殺した。何度も何度もナイフを突き立てて。神はにやっと笑って答える。「こうしてお前に殺されるのも十三度目だ。一度目を覚えているか?」俺は答えた。「ああ、覚えて入るさ・・・一度目は貴様が俺を殺した晩だった・・・」「そうだ・・・覚えている・・・覚えている・・・」そうして神はうわごとのようなことを言ってゆっくりと死んでいった。
神が死んだのを見計らって人々がやってきた。「神を殺したのはお前か?」「・・・そうだが。殺せと頼んだのはお前達じゃないか?」「うるさい。お前を逮捕する。お前は死刑だ」「ああ、そう」俺は連行され牢屋に入れられた。
そこでの尋問は過酷を極めた。俺は何度も何度も肉体を失った。
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