神についての四つの散文詩/yamadahifumi
 


人々は神を求めた。それがどんな形かは構わなかった。それで人々は思いも思いにこれが神だと思う像をそれぞれに作らせた。おかげで神は人に似てしまった。俺は真の姿を知っているが、全然似ていなかったぜ。


神の死体から血が流れ出して大地を浸した。それは川となったが、そうとは知らず人間達はそれを飲み続け、ついにはそれを飲み干してしまった。おかげでまた神を殺すハメに。やれやれ、おまえ達のおかげで俺は何回殺されりゃならんのだ?と老齢の神は呟いた。


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