朝/
うめバア
る、ぴかぴかの新緑は
南国の朝みたいに、輝いている
底のあまり高過ぎない
歩き疲れないパンプスに足を入れて
玄関のドアを開け、私は出ていく
いつも通りの朝
何もかもが、いつも通り
何も見えない、違ったものは
匂いもしない、味もしない
わかりはしない、何が違うかなんて
けれど私は知っている
何もかもが
あまりに透明で
けれど決定的に
汚染されたことを
原発の事故で
汚染されていることを
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