タイムマシン/吉岡ペペロ
 
八年まえのおとといに行くと

そこはパラレルワールドで

八年まえのおとといそのものではなかった

すこしちがうおまえが車を降りて

ぼくのマンションに入っていった

ごくあたりまえに

ふつうにいそいで

ぼくは宇宙に不時着していた

気持ちだけは

おんなじくらいに切なくなって

からだは凍って

なかみは破裂した

ぼくは茶色と赤のきらきらになった






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