冬/ズー
 
どもが眠りながら、からっ風に乗り、屋上に旋回を繰り返している。冬になった東京に寄り、裸になった男の子がコロニーをつくる。稼いだ金を数えながら、コロニーで眠る男の子がふえている。売り飛ばした、からだを買い戻すために非常口を確認している、海猫がふえる。冬になった東京の36階で、くみちゃんがお茶をいれている。うにゃんと鳴く海猫のこどもは係長になる夢を見ている。コロニーのある屋上までのぼる。くみちゃんに、商品を届けるために、のぼっている。旋回を繰り返す、からっ風に乗り、男の子は海に帰っていく。
海に帰る男の子の背中で、くみちゃんが、うにゃんと。
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