一滴のさよなら/
草野春心
わたしの喜びが
きりきりと痙攣する
ただ一滴で
あなたの
搾りだしたさよならのせいで
落下するさよなら、
道をゆく眼差し、
世界じゅうの乾き、
あらゆる否定がわたしの
まっすぐな肯定を羽交い絞めにする
どうしたらいいのですか
どうしたらいいのですか
たとえそれを忘れても
忘れたわたしが残る
あなたがわたしの
胸に垂らしたさよならのせいで
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