ジェネレーター/ホロウ・シカエルボク
 


またたくあいだに裏切るような
そいつがいちばん愛おしい真理だ
カット・イン、カット・アウト
見過ごしたものも
見咎めたものも


瞬間的ななにかをあさい傷のように残して
このおれの前から居なくなる


定義できない人生を求めているんだ
にんげんなんかじゃにっちもさっちもいかないような
はしからはしまで振り回されるそんな人生を
イデオロギーで膝をつくひまなんかない
時間の絨毯爆撃の
なかを
かいくぐるみたいな人生を


ほーら、おまえは自分を素晴らしい人間だと宣伝したいが
肝心の宣材がそれじゃあだれも食いつかないだろう
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