ジンジャーエール/
葛西曹達
寝て起きて食べて
時々ジンジャーエールを飲んで
また寝てまた起きて
繰り返しの中に潜む
倦怠と安心と拘泥
恐ろしくもあり
いとおしくもある
宇宙飛行船は
静かに飛んでいった
頭上はるか上を
いつも通り飛んでいった
僕は見ていた
ジンジャーエールを飲みながら
他人事のように
いつだって
喉元を過ぎれば忘れる
苦しさの味も
喜びの味も
弾ける小粒の泡のように
消えていってしまっても
忘れないでいたい
繰り返しの中でずっと
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