滑らかさ/草野春心
 


  月の光に飽きてしまい
  深く眠りにつくと
  君が
  僕の手を切断し
  それを使って一篇の詩を書いた



  朝、
  それは元通りに
  手首にくっついている
  継ぎ目などわからないくらい
  滑らかに
  君はそれを縫ってくれた



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