六と七/木立 悟
 





ぴよぴよと鳴く魚だけ撫でてみる



槍とおせ骨の目から目へ槍とおせ



分からぬと分かるの境に立ち尽くす



埋められて掘り返されて嗤われて



俺の子は埋められるために生まれたか



鮫肌に金色の粒暮れの羽



午後の傘朝と夜の傘雨の髪



遊ぶ子の昨日の声に追い抜かれ



渇きゆく地雷の上の舞踏かな


















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