譲れない自分/番田
インドから来た 一隻のタンカーが 岸壁の前に泊まっていた…
だけど海は それを知るにはあまりにも広すぎた…
私の好きだったことは 一体 本当は なんだったのだろう
季節は 流れていく
そして私が 今ここで確かに好きだと思えることは何だろう
ああだけど私は きっとくだらない大人の一人だった
私は ここからどこに向かって 歩いていくのだろう
港の前に車を停めていた
何も知らない 一体私はこれからどこに向かうのだろう
私が好きだったことが 星のように 波の間に散らばっている
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