或る日常のパッケージ/一般詩人-
人間にあまねく破滅を。
そう願う刹那的な快楽は、雨の降る深夜の
一人きりの部屋の中にふさわしいとのこと。
要するに、吠え回る犬はだまらっしゃいということだ。
音のある集会場に集うのは、
どこか内臓のはみ出た感情の持ち主達で、
人間の前提条件から過たずいられるかもあやしく。
ショウウィンドウには高品質な日常のパッケージが並ぶ。
半透明の枠組みに切り取られ美しく整頓されている。
今のところ。
『過去』は『使用済み』のラベルが貼られた空き瓶に過ぎない。
そしてそれはごろごろと床に転がり、
俺は漫画のようにそいつに足元を掬われる。
眼球が乾いた音を立ててひび割れている。
情けない人生だ。
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