骨の軋み(四)/
信天翁
本格始動した蝉しぐれが
午睡の怠惰を誘う
あちらの世界の あのひとが
つきまとうのも 忘れさせて
「時」にこだましている
リグレットの呪文
「空」に映っている
ポートレートのカルマ
「風」は泣き止み
「光」がほほ笑みだしたが
遂に 透徹の四次元はおらに迫る
熱い諦観(たいかん)を抱けと
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