分岐点/
朧月
今から出発したら
どちらが早いだろう/着くのは
今朝と明日の朝
できれば戻りたいさ
あなたはきっとそう言うね
月をみながら歩いたら
きっと明日へたどりつける
真っ黒な木々がこわかった
小さなあたしじゃもうないから
踏みしめていくんだ
昨日なんてもういらない
葉っぱが一枚
ひらり
捕まえないでおこう
落ちた先はきっと幸福
少し顔をあげるだけで
空が明るくみえました
見慣れた道も明日ならば
はじめて顔で歩けるとおもう
あたしの足で
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