ケツ毛占い/花形新次
 
僕は君を愛していた
初めて出会ったときからずっと
君が好きだった

もう君しかいないと思った
君のためなら死ねると思った
君のためだけに生きようと思った

でも君にその思いを伝えることは出来なかった
僕は自分に自信がなかった
僕はダメな人間だった

僕はただ運命に身を委ねるしかなかった

僕は自分の肛門周囲に密集するケツ毛を引っこ抜いた
「スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、
 スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、
 スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、
 スキ、キライ、スキ、キライ、スキ、キライ、スキ
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