The eternity is on the stove./長押 新
 
ちらと、足元に降りました。降ると言えば、随分と外に出ていませんから、もう外では雪が降っているかしれません。永遠に降り積もるかのようです。ストーブの上の永遠?足の裏で散らかした埃を集めようとしながら、器用に会話しました。ストーブの上の永遠?私は利き足が左ですから彼の左足を何度か踏みました。ストーブの上の永遠?埃は私に集められて、塊となりました。ストーブの上の永遠?埃は、嘘をつきます。今はそれが、分かります。このように、綿のように降り積もるのは、雪か嘘からしいですから。審美的な瞳に、私が映ります。その時になって差し出される届、古びた、封筒に入れられた言葉、その契約。紅茶のためのお湯が沸きます。ストーブの上に封筒を置きます。お湯の音、子供の声がする、彼には本当に聞こえないのかしら。ティーカップを温めます。今に私たちは、この本の中に、永遠に、閉じ込められます。



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