The eternity is on the stove./長押 新
 
ようなもの、それが見つかるような気がしたのです。もしくは、それを既に得ているために、うまく言い表せるような言葉、を探しているのかもしれません。とにかく、長い間、私たちはお互いにお互いの中にいるような、そんな気さえしていたのです。
ところが、彼は譫言のように、冒頭の言葉を繰り返すようになりました。私の中にいながら、身近なところから遠ざかるところ、を歩いているかのようなのです。それで、非道く傷がついたという顔で私の顔を見つめるのです。まるで私を贋物みたいな目をして。
ああ、傷口にうじ虫這わせるみたいに女を這わせたら、あなたの焼かれるような痛みのうちに、わたしも焼かれていかなければならないんだわ。女
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