地に伏せた付箋/佐々木妖精
すし、双子の可能性も否定出来ません。
いっそ心中話を持ちかけようかと思うのですが、口説き文句が浮かびません。
最大限の譲り合いの結果、空いたスペースにすかさず赤子をねじ込む母と目撃した私はそれを愛と思いました、たただずっとうつむいていたおかげで、床と話せる気がします。
「最低限争おうって言えば英雄になれるよ」って。なるよって飛んでって。
肌色の地表を俯瞰する透明な翼は、ますます軽くなり重さに耐えかねて息遣いが恋しくり、多くの衛星を引き連れ、ついには星になる。
恒星を探すのに疲れたけど、顔をあげるとぶつかりそうでこわいね。
地球は丸いからぶつかっても痛くないよ
って、叫んでみようか。
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