雑感的に 2/るか
 
 ポストモダニズムの興隆以降の目的論の否定の論調の弊害は
実に大きなものである。宗教批判の歴史的な核心は、ここにこ
そ存するとさえいいうるかも知れない。感動、という精神的・
身体的現象は、瞬時的な脳への刺激に歪曲・還元される。だが
実際は、これは、感ー動という変化を引き起こす手段に過ぎな
いのだ。

 プロレタリア芸術ー社会主義リアリズムが歴史的に提起した
「プロパガンダ」の方法に関する諸問題は、ごく表層的な「洗
脳」「マインドコントロール」の方法という問題意識から脱却
し、より深められる必要がある。芸術は、深く広汎で精神的な
プロパガンダ以外ではなく、美を手段とする政治とい
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