15歳/青色銀河団
 
夕焼け色に自転車こいで
うちからちょっと離れた団地の脇の
公園の角をすうっと曲がって
またペダルに力をいれる
冷たい風とかじかんだ手
ちぎれそうな耳にかさかさの頬

紺色した赤い空
硝子みたいに宇宙まで
ずっとすうっと
透きとおって
(圧倒的な冬がやってきた)

ああこの感じ!
この感じがぼくは
たまらなく好きなんだ



戻る   Point(3)