星に願いを/透明な魚
黒くてまあるいテーブルに
まあるい背もたれの黒い椅子
空は何処までも黒くて
此処は光の帝国だ
暗闇に生えるシャボン玉の七色の渦巻きを見ている
僕が毎日学校に行って普通に暮らしていても
僕が元々普通で有るという証明には全然ならない
皆そんな大事な事を気にもしない
必要十分条件と思う
軸のずれた回転物は静止した状態ではその異常に気がつかない
僕がそうだと気がつかれなければ僕は所謂・・・普通なのか
ぴったりであると
ぴったりしない
の許される範囲を見極めれば
其処には一つの物語があるだろう
物語とは答えでもある
大抵の物語には答えが
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)