デジャヴ/
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鳥獣店の前を通った
すきとおる鳥の声が
鋭い刃のように空をゆく
黒いアスファルトに金の粉が撒かれた
夕暮れ
私は子供に戻っていた
道の小石を蹴飛ばした
顔を上げると
夕日の逆光の中に何台も車が駐まっている
その風景を
私はいつか見たことがあった
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