七月の鏡/御笠川マコト
 
夜の鏡が
教えてくれる
私の「在り方」なんて
誰も教えてはくれないのです

エネルギーをください
エネルギーをください
エネルギーをください
無表情に求めています

鏡の前で
服を降ろした
七月の寒さに
私はここに在ることを知るのです

言葉を編んだ布だけで
この寒さを凌げるのですか

エネルギーをください
エネルギーをください
エネルギーをください
かすれた声で叫んでいます
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