夏の川/
草野春心
実りすぎたのだろう
夕暮れ
ぼたぼたと光は落下し
夏の川に
鈍く奏でられる
水は鳴り
子等も響く
夏の川は
ひとつなぎの譜面となる
橋の上
耳を澄ませば
ぼたぼたと
足もとに落下する
音楽の
果皮
戻る
編
削
Point
(4)