『ボーダー』/あおい満月
 
あなたの雨に濡れ
あなたの風を受けながら

ことばを書くとき
僅かに冷えた感情から
あなたのボーダーが浮かび上がる
嵐の直前のように
大きな何かが生まれる予感が
琴線を貫く

空を見上げる
いつかはあなたも
わたしも還っていく場所に辿り着くまで
あなたはわたしのボーダー
超えるほどに超えられない
永遠なる
神の領域


                      二〇十一年七月二日(土)
戻る   Point(4)