例えばこんなふうに/
只野亜峰
暇だったので詩でも書こうと思った
寝付けないのでなんとなくキーボードを叩いてみようと思った
なんとなく体が気だるいので興味の無いテニスの試合なんかをそのままテレビで流しながら
それだけでなんとなく書けてしまえるものである
子供が砂場で泥団子を作る感覚と似たようなものなのかもしれない
布団に潜り込んで少しだけ憂鬱な明日を憂えるまでも無く
コップに注いだ水を胃の中に流し込むのと同じように
それは例えばこんなふうに
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