ひとりごと ?/純情気質
 



むかしのわたしはもっとまともだった気がする。

すなおにみとめてみる。

少しずつ木々が黄色に染まっていくのを見ていると
冬も近く秋の午後は金色にきらきらしている。

結局わたしはどこまでも安らがない魂を求めている。

こころを解放するそのときだけ、あのひとの思い出は急に淡く おぼろげになる。
有害なのは 逃げられないと思うそのこと。
金色の午後はみじかく傾いていく。

しぬほど、
そう死ぬほど
わたしはあのひとに心配して欲しかった。




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