独り/一酸化炭素
 

甘い蜜に沈んでゆく

背中から

腕を 脚を

包みこんで


ああ、

息ができない


温かくて

柔らかくて


まるで君の中みたい


喉を通る熱

呟く言葉も

蜜の上には届かない


穏やかな顔

歪んでみえた


腕を上げることさえできないから

涙を拭ってあげられない

だから、


微笑んで


ここはいいところだ


温かくて

柔らかくて

君の中みたいで



独りだからね



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