あ、きのせい。/
半分
秋は冬のことを知っているのだろうか
こどもが大人になるように、秋が冬に、冬が春になる
気付かないまま、秋は別人になるのだろうか
空が高くなり
金木犀が香り
気温が低くなり
葉っぱが色づき
ああ、夏も秋も冬も小さな妖精みたいな存在じゃなかった
私も今、秋なんだ
秋が
世界中に降って
しみていった気がした
南半球は春なのに!
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