Null-圧倒的祝福、そして喝采/山上鉄柵
チタンセラミックの滑車に任せて
苔むす老婆が
蜂の巣の火に舞い踊る
弾けるカロリーに注意せよ
痙攣は
靴の爪先から
凍結したシャッターへと伸びる
湿気ったパレードの凱旋歌
青磁色の亀たちが
漂流し
マザーボードの
声が聞こえてんだか
どうなんだか
羽音の隙間に
邂逅を終える
(冷蔵庫から引き剥がした
(レコードの一枚を
(露わな背中に装着する
(その心地よさ!
畦道の暴力を知らぬ声帯が
トラメガの
石灰に乗り
寞々と
紅花の火花を零す
戻る 編 削 Point(1)