昼間っから/竜門勇気
のシステムの中心の僕も
やがて消えて
全てが燃えて
完全な静寂が訪れるだけ
昼間っから酒を
酒が欲しくてたまらなくなったら
酒を昼も夜も欠かせなくなってる
ほんの少しでも淋しいのが悲しくて
眠りに落ちるのは悲しくない
眠りからもうさめることがないのが辛い
僕はこれから孤独への旅に出よう
一欠片の希望も抱けないように
そうして
死を受け入れようと思う
あらゆる苦しみの果てに
死ねる人は幸福だ
死にたくない
誰かより幸福で
誰かより少しだけ不幸な
これ以上ない残酷の果てに死ぬのは
想像もつかない
神に騙されていたいのに
精神は冷たい静止を支持している
昼間っから
酒を飲んでいる
薄れないフォビアが
心に住んでいる
昼間っから
酔っている
先延ばしの完全な拡散
なにも見えないけれど
なにもかも見えてるのと
同じくらい不自由だ
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