幸せというもの/……とある蛙
る空のように
それが本当の幸せで
他人が羨む家をもち
他人が羨む地位をもち
他人が羨む嫁をもち
他人が羨む金をもつ
その時々の欲望に
満足しては繰り返し
そのうちすべては飽きてきて
死ぬ直前には何も無い
何も無い空のよう
何も見えない夜の森のよう
山肌からは死の匂い
生きるにホントに大事なものは
日々の生活と家族だけ
安心できる身の回り
代々続く平穏な日々
他人が羨む地位は無く
他人が羨む嫁も無く
他人が羨む金も無く
他人が羨む家も無く
他人が羨む何も無い
しかし優しい風が吹き
しかし優しい人がいて
毎日同じ生活と
優しい家族と優しい時間
これで良いのかという少しの疑問
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