世界はきみの歌/
草野春心
きみは一篇の詩
ただひとつ
この星にうまれた
かけがえのない一篇の詩
時間は目眩めくリズム
若さに弾み
老いて穏やかな
飽きることのない無限のリズム
風も
空も海も
歓んできみを祝い
きみを運ぶ旋律となる
生きてゆくがいい
この星にうまれて
きみは誰よりも幸福なのだ
世界はきみの歌
命はうたう唇
そしてぼくは一対の耳
言葉さえ捨て
きみを抱きとめる一対の耳
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