夜に/一酸化炭素
気付かないうちに朝になって
気付かないうちに夜が過ぎてた
なんだかすごく
もったいないなって
夜を追いかけてみた
星を目指して
月に手を伸ばして
夜を追いかけてみた
掴まえて
閉じ込めて
どうしようか、なんて
考えながら
君はずいぶんと
怖がりだったね
夜は怖いと
泣いていたね
大丈夫
今僕が
夜を掴まえるから
だけどね、
僕は夜が好きなんだ
もったいなくて
追いかけるくらい
だからね
掴まえた夜を瓶に入れて
たまに
ちょっとだけど
君の涙が見たい時に
開けちゃうかも
ごめんね
僕は夜が好きなんだ
君の涙が似合う
夜が好きなんだ
君が頼るのは僕だけだと感じられる
夜が好きなんだ
つまりさ、
君が好きなんだ
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