木はいつから大人なのだろう/
朧月
笑いながら傷ついて
そうして大人になってゆく
だからみな
笑顔が儚くなって
発しない言葉をまとって
薄くなるのは
影だけじゃないのでしょう
重みをましてゆく年輪は
だれかを想うという
使命にも似た模様になる
戻る
編
削
Point
(4)