私は殻につつまれて眠る/朧月
 
静かになりすぎて
困った私は大きな
はさみで夜を切ってゆきます

ぺらりとめくれば
昼間の太陽があって
すみませんが音くださいと
お辞儀をしてもらうの

太陽だって別に悪気はなくてねと
風だって本意じゃないけどと
つぶやきながら
含んできたモノと共に
夜にあらわれる

地球の子の
私には選別はできないから
そのまま包まれて
眠るまでひたひたと感じてる
それが今の 私たちの国


戻る   Point(4)