私は殻につつまれて眠る/
朧月
静かになりすぎて
困った私は大きな
はさみで夜を切ってゆきます
ぺらりとめくれば
昼間の太陽があって
すみませんが音くださいと
お辞儀をしてもらうの
太陽だって別に悪気はなくてねと
風だって本意じゃないけどと
つぶやきながら
含んできたモノと共に
夜にあらわれる
地球の子の
私には選別はできないから
そのまま包まれて
眠るまでひたひたと感じてる
それが今の 私たちの国
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