lost.../
れもん
失われたあの日を探して
あてもなく歩き出す
切望していたものを手に入れた瞬間
当たり前にあったものが音もなく消え去った
犠牲になったもののことを思い出しもしなかった
息を潜めていた痛みが不意に疼くまで
知らぬ間に鮮やかな血が流れていた
涙も忘れていたのに
懐かしむ記憶はやはり美しく
今では遥か遠くに
それでもいつかまた
迷いから解き放たれて辿り着くのだろう
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